Austin MINI Cooper S Circuit test driving
~現役GTドライバーによる全開走行🔥~ イベントレポート
2020年11月17日(火)、筑波サーキット1000にて、クラシックミニの全開走行を行いました。ドライバーは現役GTドライバー坂本祐也さん。坂本さんにクラシックミニテストドライブの感想を伺いました。
■テスト車両:Austin MINI Cooper S 1275S AJB44B 1965 year version
■チューニング内容:(公道ラリーイベント仕立てのスペック)
・1275cc→1310ccボアアップ
・SU1 1/4ツインキャブ→SU1 1/2ツインキャブ
・LCB(たこ足)
・75度相当ハイカム
・軽量バルブリフター
・ハイキャパオイルポンプ
・ストレートカットクロスミッション
・フィアナルギア3.44
・パワー85ps
■ドライバー:TREKFAN motor sports 坂本祐也
■場所:筑波サーキットTC1000
■タイム:
L1:56″78、L2:50″00、L3:48″48、L4:47″79、L5:47″86
Q: 新旧問わずミニに乗られたことはありますか?
A: オールドミニは知り合いが乗っていたのを少しだけ運転させてもらった事があります。(20年前くらい)
BMWミニになってからR53型のクーパーS(パークレーン)を所有していました(1年間くらい)
Q: 普段はどのような車に乗ることが多いですか?
A: 現在はVW パサートCCに乗っていますが、セダンかクーペ型を好みます。
もちろん、ノーマルで乗るのではなくローダウンをしたり、大径ホイールを入れたりしてカスタマイズも楽しむというスタイルです。
やはりかっこよくないと!!
Q: 乗った感想を教えてください(ハンドリング、車の挙動などをプロ目線で)
A: やはりゴーカートのようなダイレクトなハンドリング、重ステがミニらしくていいですね。
あとは、パワーはないけど車重が軽いので走っていて軽快で楽しい。
Q: このクルマならではの魅力を教えてください
軽さと、昔ながらのハイテク装備が皆無なところ。ABSもTCもパワステもない。A: 操ってる感半端ないっす(笑)
(ここからは、具体的な質問をさせていただきます。)
Q: コーナー手前では既にリアは流れ始めていますか?
A: 今回の車は、ラリー仕様ということもあり(?!)かなり安定志向のセッティングだったようで、リアタイヤの接地が強く、わざとリアを流し気味にコーナーに侵入しても、すぐにスライドが収まる感じでした。
サーキットではもう少しオーバーステア気味に振ってもいいのかなと。
Q: ミニといえばFF黎明期の名車ですが、走行時にFR車や現代の車と比べて意識することはありますか?
A: 駆動方式とか、最新の車だからとかっていうのはあまり意識しませんが、その車の持っている良いところを100%引き出すというのが重要かと思います。
MINIは軽さと、きびきびした走りが特徴なので、コーナーリングスピードをなるべく落とさず、早めに車を曲げて早めにアクセルを踏めるような走り、セットアップが出来ると、速く楽しく走れると思います。
プロドライバー坂本祐也の実力を存分に発揮した走りをしていただき、ガソリン臭くなるハプニングで「車が燃えてルパンみたいになるかと思った!」と坂本さんが笑い交じりに言う場面もありましたが、なんとか問題なく走行を行うことができました。
ミニをチューニングしていただいている方からも、「1965年のクラシックミニクーパーで、筑波ショートコースであのタイムを出すのは、クーパーSのポテンシャルの 高さとともに、その能力以上に性能を引き出せるプロドライバーの実力を感じます。恐れ入ります。」というお言葉をいただきました。
TREKFANは2022年モンテカルロラリーに1965年のMorris Cooper Sで出場します。今回をステップアップにして、今後もミニの性能をより知っていける機会を設けていこうと思います。